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鉄格子の中から

中学3年の時、私自身が精神病を発症し、35歳になる現在に至るまでの色々な闘病体験などを、拙い文章ですが綴らせて戴きます、どうぞ宜しく。

「絶望」と闘う

「もう駄目ではないか?」「将来の可能性は0なのではないか?」「死んだがマシなのでは?」等々。
余裕が出来た今でこそそんな事は無いが、発病して15年間位はこの様な類いの言わば「絶望感」をずっと感じて生きてきた。どうにもこうにも埒が明かない時期が続いた。
しかし当然ながら、どの人にもこう言う想いを抱いた経験があると思う。その理由は人間には必ず「死」が待っていると言う事実が、大きく起因するのであろう。生まれたからには何時か死ぬ。生まれてくる以前の「失われた」記憶…そして死んだ後の「未知の状態」に対する恐怖…そして今生きている意味の分かりづらさが、人間の不安に拍車をかける。
これに対して私は、とにかく「自分」にも「他人」にも「生い立ち」にも「病魔」にも、何にもかににも『負けたく』なかった。苦しさとその『負けん気』は同一世界のものではなかった。絶えず苦しい…しかし「負け」は自然死以外にあり得ないと思っていた。
そうやって懸命に生きた15年間だったから、今冷静に振り返ると、何と充実した日々だったのだろう!とつくづく思うのである。という事は絶望感と背中合わせ、つまり常に人生の「終わり」を意識しながら生きる事は、実は素晴らしい事なんだ!と最近分かってきだした。
「死」も必ず訪れる事に於いては、「最終安全装置」みたいな物だし、「絶望」って自分では底を打ってるつもりでも、生きてる限り人生に「絶望」は無いんだなって感じる今日この頃です。
命だけは、どんな状況であろうと絶たないで!必ず長くかかろうと幸せになれるからね。

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