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鉄格子の中から

中学3年の時、私自身が精神病を発症し、35歳になる現在に至るまでの色々な闘病体験などを、拙い文章ですが綴らせて戴きます、どうぞ宜しく。

変貌

めっきり寒くなって来たね。そういや病気になる前は、私は秋・冬が大好きだったっけ。
今は、というと何故だか余り好きではなくなってるんだよねぇ。変だね。
発病以前は、特に秋に多かったんだけど、今思えば「特異な」体験をした事がしょっちゅうあった。
例えば秋の夕暮れを、1人広い総合運動場の芝生に立って拝んでいると、身体中がジンジンしだしてもう止まらない!!鳥肌が立ちまくり、何処か物悲しい筈のその雰囲気が逆に温かさに変わり、前にも書いたがその広がりに対しての自分の「いと儚さ」が堪らなく幸せに感じるのである!
大きな世界ととても小さな自分‥しかしいつしか私はその全体の「ワンピース」になっており、全てと一体化している‥。
その安堵感、幸福感といったら言葉で表すのさえ難しいレベル!一時間も二時間も「五分くらい」に感じる程の感動体験。
ある程度、条件さえ整えば自分の意思で、その「感動体験」を創り出す事すら可能だった時期もあった。
ところが発症して入院して、何ヶ月振りかに病棟から看護師付き添いで「外」に出た時‥周囲の太陽や草木や自然はまるで「絵」の様に見えた。発病のショックで感性が吹っ飛んでいたらしい。物凄く寂しく、悲しく、心もとない事この上なかった。
生きている感覚がとても薄かった。余り寒くも暑くも無かった。自分の存在感が、非常に希薄だった。
自然は宇宙の大法則に沿って、何等変わる事無く営み続けている。その中で暮らす人間のみが、心の調和を欠いた時、在るがままの自然の姿を感じ取れなくなってしまう。
私にとっての不調和の原因は「怯え」と、そこから来る「憤り」だったのかも知れない。とにかく発狂は、色々な意味で「一大事」である‥。

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真剣さある?

人生楽ありゃ苦もあるさ~♪
これってマジすか!?
自分を見ても、身近な他人を見ても、そうは思えんのだがなぁ‥。
でももしかしたら俺がそんな人に出会って無いだけなのかな?
案外存在するかも知れんぞ、本当は。
しかし、反対に考える事も出来るかも。
「楽」が良いとは決まっていない。「苦」が悪いとも断言は出来ない。
そういう「奥深い・意味深い」歌だったんでしょうね、何気なく聞いてたけど。
要は前向きに生きろって事を結論的には言いたかったのか?作詞者の真意は定かでは無いけどね。

‥てさー、こんな事どうだって良いし、考えてしまう事がそもそも不自然。
こんな風に考えすぎるから、「お脳が火星」にふっ飛んじゃったんだよ、きっと。
でも、こんな私でも生かされている「この世」って、実はかけがえの無い素晴らしい世界なのかも知れないね。

正直、今無性に眠いもんで‥、だからつまんないブログなんです、出だしも訳わかんねーし。
ブログは心境に相当影響されるので、きつい時書くのってかなり難しいんだよね。

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いつもガキ

私の「夢」の中で夜中うなされている自分‥夢の中の自分の置かれている状況も、心境も、アブノーマルさまで現実と殆んど違わない。
以前は感情が調抑出来ず、大声と共に目覚めた事も幾度と無くあったが、今は大声は出さなくなった。
ただ、前にも書いた様に出てくる「人」「場所」「時期」が、大体いつも同じなのには正直驚く。
夢は見ようと思って見たい夢が見れるものでは無い。
だから、何かこの繰り返しには「因果」を感じずにはおれない。
表面的にはもう過ぎた過去だし、事柄自体を飲み込んで消化出来てる筈なのに‥何となく悲惨な気分になってしまう。
この問題が、無意識層に未だにわだかまっている可能性が高いなぁ、と思う。
20年以上も前の「事態」なのに、手に取るように悔しいがハッキリと見えてしまう。
言い換えるならば、これだけ強烈なインパクトだったから、病気にまでなったのかも知れない。
しかし、「過去」はどんなに悔やんでも変わらない。
今現在をより良く生きられる様に頑張んなきゃいけない気がする。
このブログが過去書いた同じようなブログよりも「内容」が前向きになっているとするならば、私なりに少しだけ成長出来たのかも分からないけど、本当に遅々たる歩みだなとつくづく思う。
人間って、本当~に変わりにくいものですね。

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勝海舟役

私が統合失調症を発症し、最初の病院から転院したZ病院でのお話。
私は中学3年生の11月頃から「散髪」に行っていなかった。その学校自体が男子生徒は「坊主頭」の校則があったとはいえ、丸々6ヶ月近く伸ばし放題だったから、三角にとがった目と相まって『落ち武者』まがいの形相になっていた。
Z病院は大変大きな病院であったので、理容室が院内にあった。しかし、この「理容室」は患者の間では、「剃刀の刃で顔を切られた」とか「眉毛が剃り終わって鏡で見たら、左右対称じゃなかった」等という、云わば「いわく付き」の「理容室」であった。まあ精神病の患者だし、施設外に出る事も滅多に無いから、大勢には何等影響はしない位にふんでいたのか、まっそんな感じだったと思う。
で‥私にとうとうおはちが回って来た。私的には髪型も剃刀も、眉毛でさえ大してどうなろうと関心の持てる状態ではなかったので、看護師さんに言われるまま「落ち武者」をとにかく何とかする為、その理容室に行った。
この時も記憶は曖昧で、何処をどう切られ、剃られたのかあんまり覚えていないのだが、病棟に帰ると病棟の人気者のYさんが、「少年隊の東にそっくりだ!」等と言った。それはまず在りえんだろうが鏡で見てみると、思ってたほど酷くは無かった様に覚えている。
しかし、やっぱり「オチ」がある。看護師のUさんが真顔で「○○君、かっこ良くなったね~!まるでT・武田みたいだよ!」‥‥‥ってさぁ、そりゃないっしょ!?確かに俺は頭がでかいが、「まともな人」に言われただけに、ショックがでかすぎるっ‥!!
人格的には武田さんは好きで尊敬してますけれど、おい床屋!やっぱりあんたは下手くそだ!ビッグヘッドに「見えん」髪型にせんかい!ショックで病が更に悪化するやんか!
でも驚くべき事に散髪代は、たった「500円」でした。

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ある席替えの物語

ある親友の女性から勧められて、1ヶ月半振りくらいに新しいブログを書くことに挑戦する事にした。
この間、色々とあり、気分がブログに集中出来ない日が多く、しかし何か引っかかるものを感じながら過ごしていた。今もそれは余り変わらない。でも書いてみよう。

今日の話だが、私は例の如く「高速バス」で通勤している。行きがけは大きく口を開けて『爆睡』したらしく、高速道路の記憶が無い。これは結構あるパターンなので、何も特別語ることも無い。問題が起こったのは、帰りのバスの車中であった。
こんな私にしては(!?)珍しく「奇妙な行動をする女性」と同じバスに乗り合わせたのである。その女性は、私の記憶では最初、一番前の席に座っていた。ところがバスが動き出すと、そわそわしだし落ち着かない。その内バスが動いているのに、席を変わり始めた。私は一番後ろの席が「お気に入り」なので、その女性の動きが良く見える。初めの内はそんなに気にはしてはいなかったのだが‥女性が4回目に席を移動した頃から、直感的に『昔の懐かしい人達』を頭が思い出し始めた。少なくとも今の私にはそれは「異常な行動」に見えた。
結局、その女性は私の2つ前の席で移動を止めた。私は彼女と目を合わせまい、と思った。
しかしその時、何処からともなく(お前はどうなんだよ!!)という趣の心が響いてきた。確かに‥俺は変だった時期があった筈だ。今だって見る人によっては変に見てるかも知れない‥。そう思った時、彼女から何かを学ばせてもらった様な気分がした。そして少し申し訳ない気持ちになった。ちょっと気の毒な気持ちにも、正直なった。もっと言うと、同じ者同士の気配さえした。
自分ではそれと気付かずに、傍から「奇妙」に思われる事は、客観視するととっても悲しい事だと、私は体験から何となくだが知っている。この人の様に私が思われたことが多々有ったろう事も分かっている。

この話には、ただ「事実」というだけで、何か答えのある様な要素は無い。敢えて言うならば、精神的に病むということの「悲しさ」だろうか?人間ならば誰でも心も身体も健康に生きていたい。だけれどそれは「当たり前」の事では決して無いのだ。初心忘れるべからず、だと今日の出来事を通して改めて思い知らされた気がした。

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