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鉄格子の中から

中学3年の時、私自身が精神病を発症し、35歳になる現在に至るまでの色々な闘病体験などを、拙い文章ですが綴らせて戴きます、どうぞ宜しく。

秒針

人生はつくづく思うが、長いようで短い。もうすぐ37歳になろうとしているが、産まれて自我が芽生えてからここまで、本当に『あっ』という間だった。生きてる人間皆がそう思っているのだろうけれど‥。
だけど入院中は、目覚まし時計の秒針すら遅く感じるほど、1日が長かった。未来が全く見えなかったせいだろうか?とにかく長かった。
心配事や不安や恐怖が近い将来にあった時は、私は1日が長かった様に思える。それは実際の現実とはまた別の、不安・恐怖妄想世界に自分が取り込まれていたからだと思う。不安は不安を呼び、「ああなったら、こうなったら、どうしよう!?」とある意味現実の時間と異なった次元の時間が、私を支配していたのだろう。
人間は過去を想い、未来をも描ける存在である。過去の反省・未来への展望の両方を抱く事が可能である。しかしこの『内的世界』は、苦痛を人間に与える事が間々ある。でも、それと同時に生きて行く上で、これ以上に大切にしなければいけない領域も無いだろう。最終的にここが満たされ、正常に機能していないと、人間に幸せなど訪れる事は無いのだから。
私からすれば、この『二つの時間』とは、禅僧等が行う「瞑想」の領域にまで至る深淵なる理の様に感じる。しかしそれ以上の事は、今の私如きには見えては来ない。
統合失調症の患者の解決策は、言うなればこの『二つの時間』の「統合」なのだろうか!?分からないながらに、色心不二(心と現実は一体のものである)という仏教用語が浮かんで来た。誰でもない私自身への、痛烈な教訓である。

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