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鉄格子の中から

中学3年の時、私自身が精神病を発症し、35歳になる現在に至るまでの色々な闘病体験などを、拙い文章ですが綴らせて戴きます、どうぞ宜しく。

ちょっと待て!思考

せめて当たり前でいたい。それが叶わないのであれば、見かけだけでも当たり前に見られたい。
考えてみるならば、これは発病以来の念願と言える。多くの精神疾患の方の願いでもあろう。
その為にも『社会人』であることは、大変に重要であると思う。
私はとても運がいい。週3~4日とはいえ、働かせて戴ける場所があるからだ。しかも叔父が開いてるクリニックで、である。仕事の日は早朝6時に起きて、朝風呂に入ってひげを剃り、バス通勤に1時間半かけて出勤する。この健常者には当たり前的行動が、患者には大変難しく、そして憧れなのである。私も叔父にはとても感謝している。
逆に当たり前に周囲から認められだすと、厳しい事も数多く出てくる。頭に強迫観念が今でもひっきりなしに出てくるし、考えと行動が上手く折り合わない事もしょっちゅうある。酷いときは奇声を発したくなったりする時すらある。ここで活躍するのが「ちょっと待った!」思考である。
浮かんで来る言葉を一旦飲み込む。「これは今本当に言うべき状況なのか!?」と思慮する。安全性が自分なりに確認出来たら、初めて口にする。これは慣れたら何とかなるが、かなり精神力を使うので疲れる作業だ。ただこれまでも周囲の人に「白眼視」された出来事が数多くあり、その悲しさに比べたら屁の河童である。体験から学んだ処世術というやつかも知れない。
とにかく将来は杞憂せず、今現在を充実させて行こうと思っている。「今が良ければ全て良し」をモットーに足元から固めてゆく作業を通して、人間的向上を何処までも追及して行きたい。

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